鈴木守一「高尾太夫図」

鈴木守一「高尾太夫図」

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商品番号
商品名 鈴木守一「高尾太夫図」
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本紙サイズ
作者 鈴木守一(1823~1889)
制作年代 19世紀後半
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 兵庫髷を結い、涼しげな装いに身を包んだ一人の女性。枕に肘を置いてしどけなく寛ぐ姿に、そこはかとない色香が漂います。

 本作に描かれるのは、高尾太夫の名で知られる江戸時代の遊女です。
 「高尾太夫」は吉原の有力な太夫が代々襲名した源氏名です。歴代の高尾太夫の中でも、本作に描かれる仙台高尾は最も有名で、陸奥仙台藩主・伊達綱宗との逸話で知られるほか、絵画や落語の題材としても好まれました。
 仙台高尾には「君は今 駒形あたり ほととぎす」という句が伝わります。これは、一夜を過ごしたのちに隅田川を渡って帰る伊達綱宗に宛てて詠んだもので、高尾太夫の才色兼備ぶりを遺憾なく伝える名句と言えましょう。

 ところで、本作の描き表装には、ほととぎすが描かれています。古来、夏の訪れを知らせる渡り鳥として親しまれてきたほととぎすですが、ここでは仙台高尾を示唆するモチーフとして描きこまれているのです。
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 鈴木守一(しゅいつ・1823~1889)は鈴木其一(きいつ・1795~1858)の長子で、其一の跡を継いで一家をなしました。幕末から明治における江戸琳派様式をよく継承した絵師として評価されており、その画風は清明で穏やかであるといわれます。


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