鈴木守一「雛人形図」
鈴木守一「雛人形図」
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商品名 | 「雛人形図」 |
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本紙サイズ | |
作者 | 鈴木守一(1823-1889) |
制作年代 | 19世紀 |
価格 | お問い合わせください。 |
寛永期にかけて製造された坐り雛の一種「寛永雛」を描きます。
束帯姿と古典的気品のある顔立ちが特徴的なお雛様です。
本作でご注目いただきたいのは、繊細で美しい描き表装です。
円形に形どられた本紙の周囲には、唐草に松を組み合わせた「松唐草」の文様が放射状に広がります。
画面左上からは、一枝の枝垂れ桜が垂れかかります。
お雛様が描かれた本紙部分の後ろを通り、また一部をその手前にも垂れかけることで、奥行きのある不思議な絵画空間を生み出しています。
桜の枝を見てみると、白く可憐な花弁と、開花の時を待つ桃色のつぼみが混在しています。
季節は早春でしょうか。
画面左下に描かれる燕は、3月上旬にかけて日本へ飛来することから、春の訪れを告げる鳥として親しまれてきました。
胡粉であらわされた青海波も非常に美しく、装飾的でシックな画面に、守一のセンスが光ります。
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鈴木守一(しゅいつ・1823~1889)は鈴木其一(きいつ・1795~1858)の長子で、其一の跡を継いで一家をなしました。幕末から明治における江戸琳派様式をよく継承した絵師として評価されており、清明で穏やかな画風で知られます。
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