西山完瑛「三社図」
西山完瑛「三社図」
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商品名 | 「三社図」 |
全体サイズ | 156×102 |
本紙サイズ | 49.5×85.2 |
作者 | 西山完瑛 |
制作年代 | 1834-1897年 |
価格 | ¥750,000 |
三社とは、伊勢神宮・石清水八幡宮・春日大社(もしくは賀茂神社)の三つの神社を指します。画面中央に旭日を背景に描かれるのは伊勢神宮。シンボルである鶏がともに描かれています。続いて左下、鮮やかな紅葉が目を引く秋の春日大社。鳥居の下には夫婦でしょうか、二頭の鹿がいます。最後に右下、満開の桜が描かれているのが石清水八幡宮です。石清水八幡宮を象徴する鳩が二羽飛び交っています。
全体的にやまと絵風の描法で景物が描かれています。絵具の発色もよく非常に美しい仕上がりです。細部に注目すると、紅葉は朱やオレンジや黄など、バランスよく配色し、葉の重なりが巧みに表現されています。松などの樹木は中心部にいくほど、濃い緑を用いており立体感があります。更に金粉が全体に刷かれ、上品かつ豪華である点から特別な注文であったことをうかがわせます。四条派の画家として知られる西山完瑛ですが、やまと絵にも高い素養を身につけていたことをうかがわせる一幅です。
西山完瑛(1834−1897)は幕末から明治にかけて活躍した儒者です。後藤松陰に儒学を学び、父の芳園(ほうえん)に絵を学びました。西山親子は特別展「なにわ風情を満喫しませう―大阪四条派の系譜-」にて作品が取り上げられるなど、近年近代大阪を代表する四条派の画家として評価されています。
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