英一蝶「曽我夜討之図」
英一蝶「曽我夜討之図」
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商品名 | 英一蝶「曽我夜討之図」 |
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作者 | 英一蝶(1652-1724) |
制作年代 | 17世紀 |
価格 | ¥600,000(税抜) |
刀を抜き、思い詰めた表情で歩を進める男と、後ろから縋って止める二人の若者───ここに描かれるのは、曽我十郎祐成・五郎時致兄弟による父の仇討ちを題材とした軍記物語『曽我物語』の一場面です。
いよいよ父の敵を討とうという夜のこと。死を覚悟した曽我兄弟は、故郷の母に届けるようにと、従者の団三郎・鬼王に形見を託します。しかし二人はこれを聞き入れず、「自分たちだけ帰されるのならば、ここで刺違えて死ぬ」と訴えます。本作には、まさに刀を抜いて刺し違えんとする従者を兄弟が必死に止める、緊迫の場面が描かれているのです。
有名古典に取材しつつも、モチーフを最小限にとどめた構図や、軽やかな筆致、明るい色彩など、一蝶ならではの清新な魅力が存分に詰まった作品です。
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英一蝶(1652~1724)は狩野安信(1614~1685)に学んだ絵師です。元禄11年(1698)に流罪を得、三宅島で暮らしました。宝永6年(1709)に赦され江戸に帰ってからは北窓翁一蝶を名乗りました。俳諧師としての活躍も知られています。
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