狩野美信「恵比寿大黒鯛釣り図」

狩野美信「恵比寿大黒鯛釣り図」

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商品番号
商品名 「恵比寿大黒鯛釣り図」
全体サイズ
本紙サイズ
作者 狩野美信(よしのぶ・1747~1797)
制作年代 18世紀後半
価格 (税抜)¥150,000

 月明かりのもとで舟釣りに興じる二人の男性と一人の唐子が描かれています。

 右の男性は、顔ほどもある大きな杯を掲げて、ご機嫌な様子。「どうだい、釣れそうかね?」そんな声が聞こえてきそうです。米俵と小槌を傍に置いた彼の正体は、七福神の一人で、五穀豊穣の神として知られる大黒天です。
 一方、舟から身を乗り出して釣り糸を繰る左の男性を見てみましょう。彼が垂らした釣り糸の先には……大ぶりな鯛が二匹!釣竿に鯛といえば、もうお分かりでしょう。同じく七福神の一人で、漁業の神様として知られる恵比寿天です。

 さて、ここで釣り餌に注目してみると、小さな海老が仕掛けられていることがわかります。
本図は「海老で鯛を釣る」の諺をふまえた図様になっているのです。「海老で鯛を釣る」とは「わずかな負担を元手にして大きな利益を得る」ことを意味します。
 ご利益のありそうな、いかにもおめでたい一幅です。

 狩野美信(よしのぶ・1747~1797)は江戸中期の狩野派絵師です。若くして表絵師筆頭・駿河台狩野家の四代目を継ぎ、天明5年(1785)には法眼に叙されました。


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