狩野永岳「雪中山水図」
狩野永岳「雪中山水図」
商品番号 | |
---|---|
商品名 | 狩野永岳「雪中山水図」 |
全体サイズ | |
本紙サイズ | |
作者 | 狩野永岳(1790-1867) |
制作年代 | 19世紀中期 |
価格 | お問い合わせください。 |
雪深い山中の湖畔に、ひっそりと佇む庵居を描きます。木々の枝葉にこんもりと積もった雪や、湖面のさざなみなど細部の描写が非常に美しく、澄んだ雪山の空気が画面越しに伝わってきます。
画面下部から上部にかけて、奥へ、上へと積み重ねられたモチーフが、鑑賞者の視線を巧みに誘導します。構築的な画面構成もまた、本図の特徴です。
窓辺の書斎で肘をつき、書物に目を落とす高士がこの庵の主でしょうか。背後には岸壁が聳え、遠景には雪をいただく山々が連なります。雪に閉ざされ静まり返った朝の冬山。聞こえるのは、侍童が箒を動かす ざっ、ざっ、という規則的な音だけ……
俗世を離れ、雄大な自然に心を遊ばす隠遁生活へのあこがれを描いた作品です。
______________________
狩野永岳(えいがく・1790-1867)は京狩野家の第9代目当主。山楽・山雪ら京狩野の伝統に諸派の画法を取り入れ、新たな画境を拓いて京狩野家を再興しました。近年は彼に焦点を当てた展覧会が開催されるなど、注目を集める絵師です。
古美術品のため多少のキズや傷みのある場合がございます。ご来店のうえ状態を確認いただくことをお薦めします。
ご希望の場合は商品の詳細な写真をお送りしますのでお気軽にお問い合わせくださいませ。
© 藤美術 All Rights Reserved.