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軽やかに、高く舞い上がる牛若丸(義経)を描いています。画面右下には擬宝珠の施された欄干が見え、ここが五条の橋であることがわかります。下方を見つめる牛若丸の視線の先は何も描かれていませんが、きっと弁慶がいるのでしょう。美男子とうたわれた牛若丸の表情は鋭いながらも、顔立ちにはやや幼さが残ります。牛若丸の衣や甲冑が空中にはためき、軽やかな動きが巧みに表現されています。
狩野晴川院養信(おさのぶ・1796~1846)は木挽町狩野家第9代目の当主です。家斉、家慶の二代にわたって将軍の御用を務め、姫君たちの婚礼調度など多数の作例が知られています。本作品は1819年に法眼に叙せられてから1834年に法印にのぼるまでに制作されたと考えられます。
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