清原雪信「王昭君図」
清原雪信「王昭君図」
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商品名 | 清原雪信「王昭君図」 |
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作者 | 清原雪信(1643〜1682) |
制作年代 | 17世紀後半 |
価格 | ¥500,000(税抜) |
狩野探幽に師事し、門下四天王にも数えられた狩野派の女流画家・清原雪信(1643〜1682)の作品です。
一人の女性が鏡に向かって髪を結う一人の女性。ふっくらとした面立ちに、しなやかな指先、スラリとした優雅な佇まい……雪信の筆は、彼女の気品溢れる美しさを、実にデリケートに描き出します。画面右の鏡に映る顔の描写も、注目したいポイントです。
さて、ここで画面上部の賛を見てみましょう。
「みる度に 鑑のかげの つらきかな かからざりせば かからましやば」
〈大意〉鏡を見るにつけ、鏡に映る私の姿の辛いことよ。このようでなかったなら、このようにはならなかっただろうに。
この歌は平安中期の僧・懐円法師の作で、白居易の詩「王昭君二首 其一」に題材を得たといわれています。王昭君は前漢の元帝に仕えた宮女で、和親政策のために匈奴の王に嫁がせられた逸話で知られます。鏡を見つめる昭君のまなざしは、己の美貌ではなく、その美貌が招いた波乱の運命に注がれているのかもしれません。
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清原雪信(1643〜1682)は江戸時代前期に活躍した狩野派の女流絵師です。父である久隅守景とともに、狩野探幽門下の四天王の一人と称されました。
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