森狙仙「鹿図」

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商品番号
商品名	「鹿図」
全体サイズ
本紙サイズ
作者	森狙仙
制作年代	文化4年（1807）以降
価格	お問い合わせください。

巧みな毛描きの技術を活かした猿図で知られ、「猿描き狙仙」の異名を持つ森狙仙ですが、鹿もまた彼の得意とする画題でした。

本作品は水墨のみを用いて描かれていますが、墨のさまざまな表情を操り、柔らかな体毛から硬く乾いた角まで、異なる質感を巧みに描き分けています。近づいて見れば見るほど、狙仙の卓越した画技に驚かされる作品です。力強く地を掴む前脚や、一点を見つめる力強い目つきには、絵画のモチーフであることを超えた生命力が溢れています。

さて、落款印章より、本作品の制作時期は狙仙が「祖仙」から「狙仙」に改名した文化4年（1807）直後であると考えられます。背後の滝に注がれた雄鹿の力強いまなざしに、還暦を機に号を改め、新たなスタートを切った狙仙の心意気を重ね見るのも、また一興でしょう。
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森狙仙(1747?~1821)は、江戸後期の絵師です。初め祖仙と号しましたが、文化4年（1807）以降は狙仙と改めました。写実的かつ繊細な動物画を得意とし、大阪を中心に人気を博しました。

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