柴田是真「七夕図」
柴田是真「七夕図」
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商品名 | 「七夕図」 |
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作者 | 柴田是真(1807~91) |
制作年代 | 19世紀 |
価格 | お問い合わせください。 |
幕末〜明治時代の漆芸家・柴田是真(1807〜91)による漆絵作品です。
車のついた漆棚を中心として、意味ありげに配されたいくつかのモチーフが目を引きます。
まずは、漆棚の上に添えられた草花を見てみましょう。
芒、女郎花(おみなえし)、吾亦紅(われもこう)に白桔梗。これらは、いずれも秋を彩る草花です。
透き通るような白が美しい芒の穂、宝石のような煌めきを放つ女郎花……描かれたモチーフの一つ一つに、是真の人並外れたセンスと技巧が光ります。
さて、本作の画題を読み解く鍵は、漆棚の手前に置かれた「梶の葉飾り」にあります。
梶の葉に五色の色紙を着せかけ、紅白の糸を結んだ「梶の葉飾り」は、七夕の飾り物として知られるモチーフです。
したがって本作は、節句図として描かれたものであると考えられます。
もともと旧暦7月7日(現在の8月半ば頃)の行事である七夕は、初秋の風物詩。本作に秋草が描かれていることも頷かれます。
潔く大胆な構想と、繊細な漆芸技術が共存した画面は、まさに是真芸術の真骨頂!
眺めているだけで心が洗われる作品です。
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柴田是真(ぜしん・1807-1891)は、江戸生まれの漆芸家・画家です。幼少期より古満寛哉に蒔絵を学び、さらに鈴木南嶺、岡本豊彦に師事して四条派の画法を修めました。
漆工芸の近代化に貢献したのみならず、絵画にも優れた才能を発揮しました。
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