松村景文「光琳写しお多福図」

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商品番号
商品名	「光琳写しお多福図」
全体サイズ	184×53.5㎝
本紙サイズ	102×42.4㎝　　絹本著色
作者	松村景文
制作年代	1779-1843年
価格	￥400,000

こちらを見つめ優しげな笑みを浮かべるお多福。こちらも思わず微笑み返したくなるような、ほんわかした雰囲気があります。浴衣のような薄手の衣に扇子を持ち、涼し気です。衣の文様に注目して見ると、松と竹と梅が描かれています。お多福そのものも縁起のよい画題ですが、松竹梅が加わり更におめでたい作品です。落款から本作が琳派に倣っていることがわかりますが、デザイン化された文様はまさしく琳派の特徴を掴んでいます。顔や衣の輪郭は少し茶を混ぜたような柔らかな黒で縁取り、全体を穏和な印象に仕上げています。

作者の松村景文(1779-1843)は呉春(1752-1811)の異母弟で、呉春に画を学び、呉春亡き後は四条派の中心として活躍した人物です。高い写生の技術と余白を活かした瀟洒な花鳥画で知られる画家ですが、琳派風の濃彩である本作は非常に貴重で珍しく、景文の意欲作といえるでしょう。

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