山本梅逸「墨梅図」
山本梅逸「墨梅図」
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商品名 | 墨梅図 |
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作者 | 山本梅逸(1783〜1856) |
制作年代 | 天保4年 (1833) |
価格 | 売約済み |
屈折しながら天へと枝を伸ばす梅を描きます。
墨の掠れや濃淡を活かし、ごつごつと節立った幹と、しなやかに伸びる若枝の質感の違いを巧みに表現しています。
淡墨で控えめに描かれた梅花、その淑やかな美しさは、墨一色で描かれていることを忘れてしまうほどです。
落款には「癸巳華朝前二日倣雪湖筆意/於柳池書屋 梅送亮」とあり、本作品が天保4年 (1833)2月、雪湖の作品に倣って描かれたことがわかります。
雪湖(劉世儒、?〜1593)は、墨梅の名手として知られる元代の画家・王冕(おうべん)の画を学び、自らも墨梅の大家として名を成した人物です。
また、本作品を描いた山本梅逸には、王冕の「墨梅図」に感銘を受け、「梅逸」の号を授かったとの逸話が伝わります。
王冕から雪湖へ、雪湖から梅逸へ。
時代を超えて受け継がれた墨梅の伝統を、間近に感じられる作品です。
山本梅逸(ばいいつ・1783〜1856)は、江戸時代後期の南画家です。山本蘭亭、張月樵に師事し、中国絵画を吸収して独自の画風を築き上げました。花鳥画に優れ、安政1年(1854)には尾張藩御用絵師の地位を得ました。
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