「群魚図」

「群魚図」

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商品番号
商品名 「群魚図」
全体サイズ 212×78.5㎝
本紙サイズ 135×63.5㎝
作者 青木栖古(あおきせいこ) 1880-不明
制作年代 1890-1918?
価格 ¥400,000

青木栖古ほか、明治・大正で活躍した画家たちの合作です。
計9人の画家が9種類の魚を描きます。イカやタコ、鯛などを本物そっくりに描かれています。よく見てみると、それぞれの画家の描き方の特徴が表れています。シュモクザメはにじみを活かした筆遣いが特徴的。イカは白く、透き通っており、新鮮であることがわかります。中央に堂々と鎮座する鯛は、鱗が一つ一つ丁寧に表され、ところどころ緑の点描が付されています。目に注目して見ると、瞳に青が施され、澄んでいます。どの魚も非常に生き生きとした様子が巧みに表現された、見ごたえのある一幅です。

①カレイ…青木栖古(あおきせいこ・1880-不明)
岐阜県生。四條派の画家であり、虎を多く描きました。

②シュモクザメ…鈴木松年(1848-1918)
鈴木百年の長男として生まれ、幼少より父に絵を学びました。人物画を得意とし「いま蕭白」と称されました。明治14年には京都府画学校の教員を勤め、内国勧業博覧会などでも受賞しました。上村松園の最初の師に当たります。

③添タコ…朝見香城(1890-1974)
兵庫県生。はじめ画を森月城に学んだ後に京都で西山翠嶂に師事し、花鳥画で名を馳せました。大正4年(1915)文展で「陶器窯図」が初入選し、その後様々な美術展で入賞しました。昭和3年中京美術院を設立しました。

④石伏(いしぶし)?…石川竹邨(1884-1952)
画風は豪放で門人の金田由人の評によれば、運筆の達人と称賛された人物です。
*石伏はハゼ科の淡水魚「よしのぼり(葦登)」の琵琶湖沿岸地方での呼称です。

〇イカ…荒川静渕(1887-1957)
名古屋生。名は秀太郎、秀法と号しました。仏画を能くしました。

〇出世魚…波多野一岳(1877-1957)
奥村石蘭、鷲見春岳、織田杏斎、小寺雲洞に師事。内国博覧会に入選しています。

〇鯛…松田杏亭(1887-1965)
はじめ織田杏斎につき南北合法の画を学んだのちに上京して池上秀敏に師事しました。
織田杏逸・波多野一岳・狩野梅斎らと親しく「鯛の杏亭」と称されるほど、鯛に優れた画家です。本作でもその実力が遺憾なく発揮されています

〇さざえ…藤島華僊(1866-1929)
年美、永柳、華僊と号しました。12歳で青山翠山ほか月岡芳年ら複数の画家について学びました。人物画に長じており、観音図、羅漢図を最も得意としていた。文展ほか著名な美術展に作品を出品、銀賞、銅賞、褒状を得ており、中京画壇の発展に尽力しました。

〇小寺稲泉(公僊・1882-1945)
名古屋生。別号が公僊。日本美術協会展などに出品しています。


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