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軽妙洒脱なタッチで、たわわに実った柿を描きます。筆者は、江戸琳派を代表する絵師・鈴木其一(1796〜1858)です。
淡彩のやわらかな色調で統一された画面が、中央に実った熟柿の紅をひときわ魅惑的に見せています。全体に水分の多い絵具を用い、付け立てやたらし込みなどの技法を凝らして描かれた本作。筆数は少ないながらも、枝葉や果実の形を正確に捉え、見事に描写しています。
画面上部の賛は、江戸時代後期の狂歌師・中井董堂 (1758〜1821)によるもの。 「低亞游雪千顆熟/玲瓏透日幾枝紅」 低く垂れ下がった枝にたわわに実った熟柿を、「玲瓏」(まるで玉のように美しく光り輝いている)と称賛する内容です。
其一の作画期は、様々な書体の落款や多様な種類の印章から、主に3つの時期に分けられます。本作は落款が草書体であること、「錫雲」の印章が用いられていることから、師・抱一とともに制作を行っていた最初期の作品であると考えられます。若き其一の瑞々しいセンスが光る優品です。 ___________________
鈴木其一(1795~1858)は江戸琳派を代表する絵師の一人です。酒井抱一(1761~1829)の弟子で、実質的な後継者として知られています。近年は大回顧展が開催されるなど注目が高まり、宗達・光琳・抱一と並ぶ琳派の絵師として認められつつあります。
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