酒井道一「月夜楓図」
酒井道一「月夜楓図」
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商品名 | 月夜楓図 |
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本紙サイズ | |
作者 | 酒井道一 |
制作年代 | 19世紀末〜20世紀初頭 |
価格 | ¥800,000(税抜) |
月の光を浴び、静かに佇む楓の木。墨の濃淡と「たらしこみ」の技法によって、葉の裏表やそこに当たる光の強弱が巧みに表現されています。葉脈に用いられた金泥が、墨一色の画面に洒脱な趣を添えます。背景は全体にごく淡い墨を刷き、その塗り残しで満月の光を表しています。
月光に透ける楓葉の美しさ、ひやりと冷たい月夜の空気……俳諧にも通ずる叙情性をたたえた一幅です。
静岡県立美術館には、本作品と同じ図様をもつ酒井抱一の「月夜楓図」が所蔵されており、本作品が、江戸琳派の祖・抱一に倣って描かれたことがわかります。作者の酒井道一(1845-1913)は、琳派の伝統を継いだ洒脱で装飾性あふれる作品を数多く残しました。また、抱一の五十回忌に「抱一書画追善展覧会」を開催するなど、幕末明治期における琳派画の普及に努めたことでも知られる人物です。本作品にも、そうした琳派の継承者としての道一の自意識がうかがえます。
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酒井道一(どういつ・1845-1913)は、幕末~明治にかけて活動した江戸琳派の絵師です。花鳥画に優れ、琳派の継承者としてその普及に努める傍ら、内国勧業博覧会や万博への出品など、幅広い画業を展開しました。
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