狩野友信「費長房図」
狩野友信「費長房図」
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商品名 | 紙本墨画「費長房図」 |
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作者 | 狩野友信(1843〜1912) |
制作年代 | 19世紀後半〜20世紀初頭 |
価格 | お問い合わせください。 |
古代中国の書物『神仙伝』に登場する伝説上の方士、費長房を描いた作品です。費長房は後漢の役人で、仙人をめざして厳しい修行に励んだものの、あと一歩のところで叶わず、長寿と霊力を授かって帰郷し、数々の奇蹟を行ったと伝わる人物です。
近世の日本では、本作のように鶴の背に乗った費長房の姿がさかんに絵画化されました。
本作の制作から遡ること200年、江戸時代初期の狩野派では、狩野常信(1636〜1713)により、鶴に乗って巻物を読む費長房の姿が描かれました。常信が描いたこの費長房図が粉本として流通し、後世多くの費長房図を生んだと考えられています。
本作では、墨を基調とした簡素な描写で、鶴の背から下界を見下ろす費長房の姿を描きます。描かれるモチーフは最小限ですが、人物の微妙な表情や、滲みと掠れを用いて変化をつけた山肌の表現など、見どころの多い作品です。
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狩野友信(1843〜1912)は、幕末〜明治時代の浜町狩野家の絵師です。幼少より狩野勝川院雅信に師事し、若くして幕府の奥絵師に任ぜられました。明治維新後はフェノロサの日本美術研究に協力し、東京美術学校で教鞭を執ったほか、シカゴ万博に出品するなど精力的に活動しました。
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