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雲をよぶ龍と、風を起こす虎を対峙させて描きます。水墨を基調とするこの作品ですが、左右幅では異なるテクニックが使用されています。右幅の龍図は墨の滲みを活かして雲を表し、龍を描く線も潤いのあるものです。一方で左幅は鋭く細かい線を用いて虎の毛並みを表現します。また、非常に薄い墨で風も表現されています。技術も素晴らしいものですが、龍虎の優しく穏やかな表情も魅力的な作品です。 吉村孝敬(こうけい・1769~1836)は円山応挙(1733~1795)に絵を学び、京都で活躍した絵師で、応門十哲の一人にも数えられます。
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