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中国宋代の仏教書『碧巌録』に、「龍吟ずれば霧起り、虎嘯けば風生ず」という一節があります。龍が声を上げれば霧が起こり、虎が唸れば風が生ずる──龍虎を自然の理の象徴とするこの教えは、室町時代の日本に持ち込まれ、禅僧たちの間で広まりました。 以降、龍虎は絵画や工芸のモチーフとして定着し、さまざまな造形を生み出してきました。
水墨を基調とする本作品ですが、左右幅ではそれぞれ異なるテクニックが用いられています。右の龍図では、墨の濃淡や滲みを活かして雲を表しており、龍を描く線にも潤いがあります。一方、左の虎図では、鋭く細かい線を用いて虎の毛並みを表しています。ごく薄い墨を掃く風の表現も実に見事です。
技術も素晴らしいものですが、龍虎の優しく穏やかな表情も魅力的な作品です。 ___________________
吉村孝敬(こうけい・1769~1836)は、円山応挙(1733~1795)に絵を学び、京都で活躍した絵師で、応門十哲の一人にも数えられます。
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