久隅守景筆「売花郎図」

久隅守景筆「売花郎図」

下のサムネイル画像をクリックすると、それぞれ大きな画像をご覧いただけます。

商品番号 J1570
商品名 「売花郎図」
全体サイズ 175.5㎝(縦)× 50㎝(横)絹本墨彩色
本紙サイズ 63.5㎝(縦)× 34.7㎝(縦)
作者 久隅守景筆
制作年代 1624~1704
価格 ¥3,500,000

売花郎は中国の故事。旦郎という農夫は美貌の妻の絵を前に置いて耕作していました。しかしある時、絵が風で宮中に飛んでしまい、帝王がそれを見て妻を宮中に召しました。旦郎はその後も妻を慕って、花をにない宮中に赴いたという話です。ここに描かれるのは物語の前半の様子ですが、旦郎の顔は暗く、後の展開を予感させます。絵画表現としては全体的に力強い筆線でもって描かれ、狩野派に学んだ守景の技術が活かされています。一方で淡く丁寧な彩色によって、柔らかい雰囲気も付されています。
久隅守景(もりかげ・生没年不詳)は江戸時代前期に活躍した狩野派の絵師です。狩野探幽(1602~1674)門下の四天王の一人と称されましたが、のちに破門され、独自の画風を切り開きました。国宝「納涼図屏風」(東京国立博物館蔵)などで知られています。


古美術品のため多少のキズや傷みのある場合がございます。ご来店のうえ状態を確認いただくことをお薦めします。
ご希望の場合は商品の詳細な写真をお送りしますのでお気軽にお問い合わせくださいませ。

お問い合わせはこちら

©  藤美術 All Rights Reserved.
PAGE TOP