森狙仙・渡辺南岳・木村貫山「朝顔に蝶々」

森狙仙・渡辺南岳・木村貫山「朝顔に蝶々」

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商品番号
商品名 「朝顔に蝶々」
全体サイズ
本紙サイズ
作者 森狙仙・渡辺南岳・木村貫山
制作年代 江戸時代(1807年以降)
価格 ¥700,000(税抜)

 夏らしい朝顔の描表装が目に涼やかな本図は、江戸時代中〜後期にかけて活躍した絵師・森狙仙(1747〜1821)と渡辺南岳(1767〜1813)の合作です。
 狙仙と南岳は、いずれも同時期の京阪において、円山応挙の影響下に独自の画風を打ち立てました。精緻な動物画に優れた狙仙、流麗な美人画で人気を博した南岳……得意分野を異にする二人ですが、本図のように同じ画題で合作を行うこともあったようです。

 羽根や触角など細部まで描き込まれた狙仙の蝶に対し、南岳の蝶は絵具の滲みを活かし、少ない筆数で略画的な印象を受けます。
 緑鮮やかな描表装は、幕末明治期の円山派絵師・木村貫山(1835〜?)の手になるものです。若々しい生命感をたたえた朝顔が、可憐な蝶図の魅力を引き立てています。

京阪で活躍した絵師たちの世代を超えたコラボレーションが楽しめる、貴重な作品です。

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 森狙仙(1747〜1821)は、狩野派や円山応挙の影響下に、独自の写実的画風を確立した大阪の絵師です。動物画に優れ、特に猿図を得意としました。
本作は落款に「祖仙」ではなく「狙仙」とあることから、還暦を機に改名した1807年(文化4年)以降の作と考えられます。

 渡辺南岳(1767〜1813)は、応門十哲に名を連ねる円山派の絵師です。画をはじめ源琦に、次いで円山応挙に学んだほか、尾形光琳に私淑し、美人や鱗魚の画を得意としました。晩年は江戸に出て円山派を広めたことが知られています。

 木村貫山(1835〜?)は、円山応立(1817〜1875)に画を学び、幕末明治期の大阪で活躍した円山派の絵師です。


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